開設者のプロフィール 上田 正巳 経済誌でライターを勤めるかたわら札幌市内のベンチャー企業経営者を組織化した「上勇会」を運営。2000年5月に中小企業向けクラウド・コンピューティング・サービスを手がける株式会社イー・カムトゥルーを設立。
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2005年 10月 27日
えーい、カテゴリを作ってしまった・・・
「築地本願寺には宿泊施設があって、ホテルみたいに泊まれるって知ってた?」 三輪のターレを場外市場で器用に運転しながら鉢巻を巻いた猿が聞いてきた。築地で猿を見たのはこの時が最初だ。 ちょうど、僕はお気に入りのマグロの三色丼をかきこもうとしていた時だったから、適当に追い払おうとしたのだけど、猿のくせにけっこう食い下がってくる。ふと見ると、こいつが履いている白いゴム長ぐつが妙に新しい。 「お前、晴海から来た新入りだな。勝鬨橋を渡ってから長靴を買ったんだろう」と凄むと、すっかりおとなしくなった。それでも少し経つと、なにもなかったような顔(赤ら顔ですが)をして、ガイジンの観光客と一緒に写真に納まったりしている。 最近では近くの国立がんセンターを出入りする家族を見て、時折沈んだ気分になったりもするけれど、自分では何もしてあげられない。「明日世界が滅亡するとしても、自分は苗木に水をあげ続けるのだろうか」なんて自問自答したりしているのだ。 時には正義漢ぶった朝日新聞の記者に憤りを感じたりもする。黒塗りのハイヤーに乗って、世界の不幸を一身に背負った気になっている奴らに噛み付いたこともある。 それでも、ターレで一っ走りするとすっきりとした心持ちになることができる。築地猿はあまり深く思い悩んだりはしない。自分のメモリーが一杯になったら、古い年代の部分からデリートしていく習性が身についているのだ。 この街の勝負は深夜の二時過ぎからなので、だいたい午前中には決着がつく。ある時、新大橋通をとぼとぼと新富町方面に向かって帰る途中に、彼の将来について聞いてみた。 「市場が移転しても僕は豊洲には行かない。あそこはちょっとだけ軸がずれているんだ。それでたまに仲間が行方不明になったりしているからね」 春先、築地川公園で満開の桜を眺める築地猿を見かけたことがある。花見の時は鉢巻は外しているようだ。
by masami-ueda1
| 2005-10-27 23:54
| 猿 系
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